社会貢献委員会より JPTAボールリユース活動について その1
こんにちは。 社会貢献委員会、委員長の木下です。
今回は日本プロテニス協会の社会貢献活動の1つであるボールリユースについて、ご紹介致します。
ボールリユース活動とは、これまで廃棄されていた使い古されたテニスボールを、学校などの机や椅子の足に取り付けることで騒音緩和に役立てる取り組みです。
まず、テニスボールは開封すると徐々に空気が抜けます。また、ラケットで打つことによりボールの毛が摩擦で無くなり、消耗したボールは廃棄となってしまいます。
私もテニスコーチとしてレッスンをしていますが、約2ヶ月でボールを交換するのは勿体ないと思いながらも処分していました。ボールリユース活動を知り、テニスではもう使えないボールがその後、机・椅子を動かす時の摩擦音を軽減させ、補聴器をつけた子供のストレス緩和に役立っている事を初めて知りました。当たり前のように捨てていたテニスボールが魔法をかけたようにまた人の為に活躍するのは素敵な事ですね!
○JPTAボールリユース活動はいつから行われている?
2019年10月より全国のテニス関係者から不要となったテニスボールを主に学校や介護施設などに再利用してもらう為、マッチングを行っております。
2020年7月末までに約20万個のボール提供が行われました。
○申込者はどんな方がいるか?
提供者はテニスクラブ、テニススクール、サークル、運動公園、学校の部活、個人のテニス愛好家の方もいます。希望者は学校、介護施設が主となってます。
○受取側の声は?
お礼のお言葉を毎月の様にいただいております。最近のものを紹介致します。
・難聴等、耳に障がいを持つ児童の負担軽減となった。
・授業の開始、終了時に校舎中に鳴り響いていた騒音が劇的に緩和された。
・心地よい環境下で学習効率が上がった。
○ここ最近の地域毎の状況について
最近の傾向としてボール提供者は関東、関西の首都圏が多く、希望者は九州など地方が多い印象です。
九州のボール提供者と首都圏の学校様にもっと周知していければと思います。
○今後の展望について
JPTAでは将来的に当協会を挟まず、提供者と希望者が近隣でネットワークを作り、ボールの供給が出来ればと考えています。(※既に何件か事例がございます)
この世の中にテニスというスポーツがある限り、この活動は続いて行くと思っています。
まずJPTA会員様一人一人がこの活動を知っていただき、地域の学校とコミュニケーションを取り、
リユースだけでなく、テニスが楽しいスポーツだな!と広まっていく事も願っております。